NVIDIA社株暴落

先日から当ブログで最新ビデオカードの別に要らない他ブログの写し情報(苦笑)を紹介してきたがそれに懲りず今回も載せて置きたい。(←開き直り)



NVIDIA社株暴落
NVDA Interactive Stock Chart | NVIDIA Corporation Stock - Yahoo Finance

NVIDIA社新製品値下げを強いられる
http://www.hardocp.com/news.html?news=MzM0ODUsLCxoZW50aHVzaWFzdCwsLDE=

4870と4850。
4800シリーズのCPでの優秀ぶりは先日も紹介したが、どうやら範疇を超えていたらしい。


NVIDIA社は常にGPUのリーディングカンパニーとして君臨し、最新技術の投入時期、価格、流通量まで自由自在にコントロールしてきた。
時たまATIが奪い返す事は有ったが最近は6600GT辺りから終止ハイエンド、ミドルエンド、ローエンドどの価格帯でもNVIDIA社は優勢に市場で展開していた。
何やら技術争いではなく、販売奨励やらゲーム制作会社との癒着やらとにかく最大手にしがみ付く為の汚い部分も色々と感じてきたが、そんな中とうとうATIに攻勢を許した形となった。
しかし、ここまで(株価)の暴落は洒落にならないのではないか。私が心配するのは企業の生命線である新規開発費用に影響でかねない点である。それは結果としてGPUやゲーム業界全般の成長と進歩に大きな影を落としかねない。PS3Xboxなどにも製品使われてる(はずの)NVIDIA社はそれだけ大きな存在だろう。それはグラフィック技術上のハード向上で解決されるべき問題が今後も残り、ゲームクリエイターが作品の表現手法を妥協し続けなければならない事態。即ち、間接的にはゲーム事態の質の停滞や低下に繋がる。これはゲーム好きの私としては由々しき事態である。*1
しぼんでいるとはいえIT関係ということで依然投機的な株主が多かったのかも知れない。
私の目にはここまで暴落するほどの失態には思えない。ここには常にトップに君臨する企業という現実以上の巨大な企業イメージに拠る人々が多かったということではなかろうか。

しかし反面、当然ではあるが今回の対抗値下げで一番被害を被ったのは小売店である。
ボイス|エルミタージュ秋葉原
仕入れた途端大幅値下げでは消費者の立場からみてもこれはあまりに酷い。十分に詐欺である。
まぁ、そのどたばたで恩恵に預かれる消費者としては、NVIDIA社ザマアミロと言いたくなるが低迷が続く小売業界無しにPCが成り立たない以上そうも言っていられない。


話は変わるが私は以前から対抗値下げが大嫌いなのである。日本の最近の出来事でもNTTやらJALやらSONYやら業界の巨人が地位を悪用し(私から見れば)不当に利益を甘受する資本主義の構造が如実に現れているのが対抗値下げと見えるからである。新規参入に対する嫌がらせとして既得権益維持に執着する醜い姿は消費者、商品、企業に関わる人や物を冒涜する行為に思える。旧式となった商品の採算度外視した在庫一掃などとは違い、ここで言う対抗値下げは、ただ良いように消費者他を食い物にしているのだ。

「下げられるのならライバルが出る前からしろ」

ただの理想では有るが、私は常にこう言いたい。理想なき企業は滅びると誰かも言っていた。

もし、初めからNVIDIA社がATIが低価格で攻勢をかける余地の無いほど良心的な価格で優れた商品を提供していたら、利益の減る分開発力も落ちてはいただろうが、私としては常に消費者が恩恵に預かれる誠実な企業になって欲しい。その結果として市場を独占し続けるのなら充分に理解出来る。そもそも業界1位の規模や影響力から考えれば最も企業努力による適正価格での商品提供と新規開発がしやすい立場なはずである。
消費者としてはこれを機に市場支配による利潤に甘えた企業体質を猛省し真摯に開発とそれを如何に低価格で還元するか、基本のプロセスから社内を組み立て携わる社員、関連企業、消費者、そして何よりもそれらを繋ぐ商品を大切にする企業を目指して欲しい。透明、公正、健全な競争による市場の活性化が起きる様、何とかビジネスモデルを変えて欲しいと願う。
NVIDIAATIいずれにせよそんな姿の企業こそがGPU業界のリーディングカンパニーに相応しい。

*1:まぁ、グラフィック関係が進歩しすぎて開発側機材や環境構築用の初期投資費用回収が現行ビジネスモデルで如何とも出来ず、情熱ある小規模な作り手が参加できず業界の締め出しが行われ、作品や発売ジャンルの多様性はとっくに失われているのが現実だ。現在はPCとコンシューマ機双方での販売を想定した共同開発など大手しか出来ない大規模ゲーム製作が主流となっている。売る為の企業による、売れる作品の、売れる投入方法による、作り手無視で画一的ソフトの大量配布である。