石油の為に血は要らない(温暖化対策)

石油の為に血は要らない。そう叫んでみた所で
先進国の住人は量の差はあるものの石油無しでは生活が成り立ちません。
自分で消化しなくとも、発電・物流・製品を支える石油は確実に消費されますし、
仮に全くそういったものと無関係で暮らせていたとしても(居ないでしょうが)、
その人の知人は石油を消費していることでしょう。
人の協力無しで暮らしていない人は、間接的に石油を消費していることになります。

その矛盾を都合よく処理する為の方法として、石油をめぐる獲得競争をベールに包むことで
あたかもゴミを出しても自分の見えないところに行けば良い。
でも自分の家の前だけは嫌!。
という自分勝手な発想を石油の場合でも可能にしています。
イラクの地中に石油が無ければアメリカはフセイン政権は崩壊させなかったと言われますが、
いくらイラク戦争に反対しても石油の安定供給に依存した生活をしていては
実は本当に反対したことにはならないのではないでしょうか?

リンク先を読めば分かると思いますが、藻から油を取り出す方法は


1.立体的な生産場を構築でき、バイオ燃料(サトウキビ等)より1平米当たりの生産性で優れている

2.バイオ燃料はそもそも食用の生産システムを使用するため食料の価格が高騰し世界的な食糧不足を発生させる

3.藻から油を取り除いてもまた油を生成するため、一定量の藻があればより低環境負荷で持続的に油を生産できる

更におまけとして

4.藻が油を作り出すメカニズムさえ分かれば、研究を進めることで将来は藻が無くとも油を生成できるかも知れない


という点が利点なようです。
技術的にもコスト的にも安全面でもまだ課題はあるようですが、
ニーズは当然ありますし、バイオ燃料に食料が使われることで飢餓が起き餓死者がでるという
第二の「石油の為に血は要らない」を避ける為に期待は大きくなります。

http://wiredvision.jp/blog/yamaji/200711/200711160954.html


08.07.22追記
デンソーが2011年までに大量生産施設を整備するそうです。石油価格の高騰も定着していけば高いと言う意識も過去のものとなりエネルギー価格が人的資源を圧迫する時代が来る気もします。もしかしたら圧迫どころか人よりエネルギーが大事にされるのかも。


日々の泡さんの所などで詳細はどうぞ
http://d.hatena.ne.jp/kaet/20080709/1215555029