なぜ100円で100円のものが買えるのか?

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先日の飲茶さんのサイトで掲示板があり面白い書込みがあります。
色々面白い書込みがあるのでお勧めです。
題名の疑問もここで書かれているのですが、おいらも「あらまぁ」って
名前で参加してます。下記はその写しです。
(しかし自分で読み返すとどれもどこかの本の丸写しのようなw・・・・・。)

1.信用

ここではまず質問を分かり易く付け加えてみたいと思います。

『なぜ100円玉で値段100円の商品が買えるのか?』

これを元に第一段階で答えるとすれば
それ(100円硬貨&貨幣を発明)を作った人がいるからとなる訳ですが、
上にも書かれている方がいましたが
意外と見えないのは、それ(価値)を信じている人から買うからだと思います。

貨幣制度の人々の信用の上にのみ成り立つ特性上、
「明日も100円は100円で私は(生きて)使えるだろう」
という人の予想の中にのみ存在すると言える事になります。

この観点からお答えするならば、「なぜ100円で100円のものが買えるのか?」は
「人々が自分と、社会の貨幣価値が明日も生きていると信じているから」となるでしょう。

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なぜ100円硬貨にそのような価値が宿るのか

これは上とかぶりますが、その方が都合が良かったし、これからも良いから。となると思います。
流通、製造、貯蔵(持続)の観点から「偽造」さえなければ便利で得をする人が多いからではないでしょうか?
蓄財しようにも食物など他の資源では場所をとるし腐ったりするし不便だ。
ということで、もしかするとものすごいがめつい金持ちが自分が
蓄財する為に貨幣を発明したのかも知れません

語弊がありますが、分かり易く、直感的に、広く捉えて(長い前置きだなぁ)表現すれば、
「人々が金という宗教に入信したから」だと思います。
今日も世界で信者を増やしていますね。
日本では誰もが何の疑問も持たず子供を入信させています。

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2.影響

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世界の人々

円地域の商品価値(決定!)

100円はその時の100円の価値になる(世界の円評価に基づいて)

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グローバル化した現在は、100円の価値を知る為に、世界での100円の価値も知らなくてはいけないですし、他国の通貨価値も同様です。
世界的に見れば円も地域通貨ですから、円地域の人の商品を他国、他地域の人がいくらだと思うかで円の価値は変わります。
既に国内需要による円の価値変動は、対世界が円に与える変動に比べれば小さくなっています。

(ついでに言うと海外の人もそれぞれの通貨を日本に「投資」して円通貨を持っていますので
いまや円の価値を決めているのは海外投資家とも言えると思います。)

この観点からお答えするならば、「なぜ100円で100円のものが買えるのか?」は
「世界の人々がそれが妥当だと思っているから」となるでしょう。

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3.都合

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多国間の100円の実力価値 < 発言力の強い国の利益になる100円の価値

円の為替レート(決定!)

100円は誰かの都合で100円の価値になる

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よく為替レートは多国間の経済力を相対的に反映していると思われていますが、
実はそればかりではなく、為替レートは国家が自分(その国家の運営に力を持つ人々)が都合の良いように操作する側面も含みます。
国同士の経済価値が必ずしも正常に反映されているとは限りません。

例えば、日本は輸出業が得なように円安を良しとしてきましたし、
米国は基本はドル高を望み、日本にも国債を購入させる形でドルを下支えさせてきました。

この観点からは「なぜ100円で100円のものが買えるのか?」は

「(実価値ではなく)各国のパワーバランスや、決定権を持つ誰かがそれが都合がいいと考えたから」

と言えると思います。

ポイントは

100円の価値は誰かの「利益の出やすさ」の都合により影響を受けているという事です。
影響を及ぼす力は誰もが平等な多数決ではない所がややこしい気がします。
より多くの価値資源(3大資源は「人」「物」「金」。「情報」「時間」「技術」も
含めて6大資源とか言うし、他にも「軍事力」や「将来の可能性」もなどあります)を持つ者の影響を受けやすいと言えると思います。

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4.参加

為替レートの続きですが、力を持つ者が100円の価値に影響を与えているという事は
誰もが自分の持つ力の分だけ影響を与えられるという見方も出来ます。

外貨預金や海外投資をしたり、輸入品を購入したり、その逆をしたりすることで
程度や効率の差はあれど、100円の価値を作っている側面がある訳です。

仮に「投資」をして成功すれば元手となる100円の価値は上がります。
(勿論それを「円」で持つかは自由なのであくまで円で保有還元するならばですが)

仮に「消費」をすれば元手となる100円の価値は消費対象で誰が得をするかに委ねる事になります。

仮に「保有」してただ持っているならば、100円の価値は選挙に行かない人々のように
誰かが決めた基準にのっとり多国間の力等を元に価値を変動させていきます。
(蛇足ですが、残念ながら日本円は今後先細りなので円での保有はあまりお勧めできませんが・・・・・)


この観点からは微小ではありますが「なぜ100円で100円のものが買えるのか?」は
「自分がそう決めてきたから」
と言えると思います。

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個人的に金持ち父さんなどの経済教育の本など好きで読んでいるのですが
面白いなぁと思うのは、「金持ちはお金は価値が無い」という事を理解している点です。
色々あるんですが、初めの勉強は「お金そのものに価値」があるのではなく
それを信じている「人々の思いに本当の価値」があるのだと言う事を理解することだった気がします。
「お金」とお金に与える「人々の価値」を別に捉える=区別する知性
を習得している人は意外と少ないんですよ。

という事は「お金持ち」とは多くの人が価値があると思うものを「多く持つ人」という意味なので
お金持ちはお金の動きではなく「人々の思う価値」がどう動いていくかを見ているという言えるようです。

そう捉えると投資とは、人の心の動向を見つめる作業なんですが、人の心は読めないので、
結局はその代用としてではありますが、自分の内面を見つめる面もあるので面白いです。

しかし投資を友達に勧めてもその重要性を理解して貰えぬ毎日です(笑)。。。。
パスタも値上がりしたし、日本円は持っているだけで目減りしていくし
低賃金より低金利にこそ怒って欲しいとも思うんですが。。。。。

話がずれましたが自分の言えることはこのぐらいだと思います。
至らぬところ、足りないところがあれば言ってもらえれば応えられる(かも)しれません。