80PLUS GOLDとION+ATOM330の買い時

自分用メモ。
※07/03 80PLUS GOLDの買い時に追記

●●●消費電力把握●●●

電源はCPU/HDD/GPU/ドライブの電力が集中する12Vの負荷で落ちるのが多い。電源の12Vの最大Aを把握ここの+12Vの所ここで計算する。おのずと分る。


●●●常時接続HDDを減らす●●●

HDDは電気代や電源容量廃熱上では、複数台常時接続は出来るだけ避けた方がよい。1.5TBで1万ですからHDDを新調してまとめるのも有りだ。少し古いがまとめてあるので参考に。こちらの方が分かりやすいか上記記事内だがこれも活用できるだろうか。

HDDはとにかく起動時に最も電源を食う(20〜30W程度)ので複数台接続すると立ち上がるものも立ち上がらない。うちのゲーム用マシンのヘボ電源も一回では点かなくなりHDDを3-2に減らした。自分の現行システムを上で把握した後ここで計算し出来る限り減らす動機を持つとよい。


●●●電源選び●●●

80PLUS(プラス)電源は一つの基準だ。現在なら80PLUS BRONZE(ブロンズ)が性能対価格でお得なものも増えてきた。ここの表を見れば分かりますが、出力50%の時が電源は最も効率が良い。逆に言えばスタンダードでも負荷20%時の効率80%を基準としているのでスタンダード-ブロンズの差よりも、スタンダード-未認証電源のアイドル時が差が出そうだ。

例 消費電力80Wのマシン + 効率80%の電源 = 実際の消費電力は100W

となる(厳密には負荷量によって効率は変化する)。こちらで現電源と高効率電源の年間電気代を比べれば買い替えたときの電気代が一目瞭然。以前も乗せたがこちらで1万円以内の良質電源をまとめてくれいる。元スレも勉強になる。

●●●80PLUS GOLDの買い時●●●

ちなみに今80PLUS GOLD(ゴールド)の認可を取得した新型電源が出荷待ちの状態で電源業界はすごい技術革新が短期間で起こっている。認証済みシングルチャンネルの最高効率は

94.58%のHewlett-Packard Company 506822-201 750W

というのが有り、恐ろしい効率だ。(ACアダプタも高いが)

要するに今は

「買ってもすぐにもっと良い商品が出る怖い時期」
とも言えるし、
5000円以下で80PLUSS(スタンダード)が買える様になった素晴らしい時期」
とも言える。

まだ80PLUS SILVER(シルバー)の電源は1〜2万以上なので(人によりますが)まだ高価なようだ。また80PLUSを取得していなくても高効率な電源もある。

80PLUS GOLDが私のような末端ユーザーの買い時になるには、仮に電気代が今の水準のままとして
120Wのエンコマシンを24時間365日稼動したとしてこちらで計算すると、

80PLUS GOLD電源 効率90% 年間2.4万
一般的な電源 75%効率 2.9万

差額5千円である。買うとしたらW数としては安価な〜300Wで十分なので現在の市場価格は3000〜5000円位だろうか。
大体1W10円〜20円程度である*1。理想はこの水準だがそれは不可能だ。
また80PLUS GOLD電源なら1年で5000円も電気代が変わるのであれば、寿命が同じ製品なら300Wで8000円でも1年で元が取れてしまう。
300W8000円電源と言うと現在ではほとんど無い
要は無駄な出力を持った製品で代用せざるを得ないと言う事である。メーカー側は何W電源でも共通の原価があり、低い電源はあまり利益率が良くないので出したくないのでは無いかと思う。それにあまり売れないだろうし。現状400W電源では大分高級なものが買える価格帯だ。80PLUSブロンズもメーカー保証を複数年望まなければ十分視野に入る。ここがシルバー・ゴールドの価格帯となる為には、今と同様

・取り合えず動けばよいのを1W10円の価格帯
・やや付加価値をつけた物が1W15円の価格帯(80PLUSスタンダードなど)
・一つ上の付加価値の製品が1W20円の価格帯(80PLUSブロンズなど)

位だろう。400W8000円は1つ上の付加価値となる。なのでスライドして考えると400W4000円の価格帯に80PLUSブロンズが来る時期に400W8000円が80PLUS GOLDとなりそうだ。
前に戻るが2年使うのなら今の電源より1万円電気代が節約になるので、400W13000円でも良い事になる。
この場合、大体今の80PLUSシルバーの価格帯(よりちょっと下)となるので、仮に技術の進歩が順調に行き、80PLUS GOLDの一つ上の規格が誕生してその表品が展示会に並ぶようになれば買い時といえるだろう。
但し、その時市場の底辺電源の効率が80PLUSブロンズなどまで向上していたら電気代のアドバンテージは縮小するので話は別だが・・・。

とにかく家の環境では80PLUS GOLD400W電源が1.3万程度の市場価格になれば一考の時期となるだろう。

●●●80PLUSはどうなる?●●●

5000円以下の安い電源では認可料が払えないので基準をクリアしていても申請をしない製品もあると言うのが悲しいところだ。いずれ90PLUSになる。と話をどこかで読んだが、そうなったら80PLUSの認可料を下げて低価格の製品でも認可出来るようになると良い。

さて話は変わるが、80PLUSという認可機関がいったいどんな団体なのか私には分からないが、この規格によって電源の技術革新が促進されたのは確かなのだろう。だとするとしっかりと市場と製造者を巻き込んで「効率の良い電源が売れる環境」を作っていく手腕と、それを始めようと言う着眼点や発想は大した物だ。今後も成功してもらいたい。
ただ一つ気がかりなのはその成功した認可料の行き所である。今後エコ世界的な流れから規格が更に浸透していくだろうが、この団体はそれで得た資金を何に使うつもりなのだろう?。当然事業として行っている以上収益を目的とするのは構わないが、成功した企業が望むのは更なる成長である。その時に個人ユーザーが認可を通して支払った料金が間接的にどこに向かうのか。それが気になるのだ。

悪い方に行けば、自らは電源を作らず、認可はするが実市場の商品は認可以下の品質のものが出回り、ユーザーと製造メーカーから金をせしめるだけの、寄生虫のごとき存在になってしまう可能性だって有り得る。そうなれば無駄に電源価格が上がり、居ない方が良い。


●●●ION+ATOM330●●●

先週ようやくION+atom330が2万まで落ちてきた
動画再生&ネットマシンにこいつを一台追加した方が電気代はお得な気もする。ベアボーンも控えておりBD再生時のCPU使用率も21%程度と非常に低いのと消費電力が30〜35Wと今迄の製品からすると素晴らしい結果だ。グラフ22が消費電力。

あと1万安くなると良いんだが、IONの場合気になるのはatomの次世代CPU、Pineviewと更に次世代Medfieldの発売と価格がこなれてくる時期がいつかだ。上記リンクの記事によるとMedfieldはグラフィックがチップに統合され、更に低消費電力型と強力グラフィック型の2つが用意されているらしい。という事はその強力グラフィック型とIONはダダかぶりする訳だ。どう考えてもNVIDIAのIONを追い出し、グラフィック統合型の市場を独占したいインテルの意図が見える。またどちらの商品も通常のPC用途では性能十分なのでATOMの時と同様、Celeronなどのバリューストリーム?を全て食ってしまう危険がある。インテルはこの辺をまた汚く汚く延命してくるだろうから、高消費電力の945GCとデジタル出力無しで出したATOMの時と同様、ちぐはぐな使いにくい製品に組み込んで出してくる可能性は十分にある。IONが少量ずつしか出ないのもインテルが脅威を感じATOMの供給を制限しているからではないかと推測してしまう。性能が頭打ちで6コアとかに走らざるを得ないインテルにとって、大半の需要を満たし、低消費電力名PineviewやMedfieldと扱いは非常にデリケートになるだろう。
唯一言えるのはIONをつぶす為なら大乗り気で良い商品を出してくるだろう所だ。NVIDIAもIONを少しでも存続させたいだろうから、ここの価格競争が起きると非常にありがたい。現状は今のように市場に出す時期をうまくずらしながら互いの利益を食い合わないよう共存している。CPUを供給するインテル側が基本立場が強いので時期のコントロールインテル主導だろう。

●●●いつ買い時になる?●●●

重要なのは新商品が投入された後、旧製品がどの程度の速度でどれだけ値が下がるかである。ION+ATOMが出回った後、945GC+ATOM然り、Pineviewが来た後のION+ATOM、Medfieldの後のPineviewの価格と安く買うなら在庫がだぶついた中古を狙うのが最も良い。

090701現在だとD945GCLFはじゃんぱらで5500円。D945GCLF2が7000円。ION+ATOMはまだ価格帯が異なるので値下げは起きていない。D945GCLFの時は1万程度の安値から商品投入してきたが、今後Medfieldなどは今回のION+ATOMのように(グラフィックチップも新調なので)2〜3万の高価格帯で新商品を投入してきそうだ。となると私にとってしばらくはどうでも良い商品=価格対性能が見合わない商品となる。個人的にはATOM230は落ちてもあと1〜2000円。しかもここまでの値下がりより何倍も時間がかかりそうだ。やはり新物に飛びつくユーザーが処分する時期=更に新商品が発売。が中古市場は値が崩れるがATOM+IONは流通量が少ないままだと、それもD945GCLF他ほどには期待できないだろう。消費電力とBD再生に使用方法が明確で今後も使いやすいのが値崩れを防ぎそうである。

●●●VT対応はATOMを時代遅れに?●●●

もう一つの話が短い所でWIN7がらみのVT対応をどうして来るかだ。
私はどの程度必要な機能なのか良く分からない(WIN7事の話)が今後標準になるなら、ATOM+IONはWIN7環境に移行しにくい最後の製品となり、将来的に活用しにくくなるかもしれない。
Pineviewがいつ出るのか知らないが、当然VT対応にしてATOMと差をつけ付加価値を付けてくる方が売れるだろうからこの辺の情報を揃えたい所だ。

●●●まとめ●●●

正直いつが買い時かあまり分からないがatom330+IONは私的にはかなり魅力的な商品である。ほんとはうちのぼろTV用にS端子も欲しいけど・・・・。踏ん張ってテレビを買い換えるならatom330+IONがPCI付属+ACアダプタ接続タイプで1.5万が買い時である。
D945GCLF2に今から突入するなら、Pineview発売時の市場価格低下はありそうだが、これ以上値は下がりにくいのでもういつ買っても良いだろう。7000円だからあまり下がってないけど。

*1:300Wで3000円なら1W1円