MP3プレイヤーX-REX XR003

iPodウォークマンにシェアで敗れる

なんとiPodがウォークマンにシェアで敗れる、約4年8か月、242週ぶりになったらしい。「ぶり」というかアップルがNo1だったのが今回初なので何とも言えない微妙な空気が漂う。
そしてSONYがそんなに追い上げてるとは私は全く知らなかった。脳内ではアップルシェアが7割程度が続いているのかと。
SONYの新製品は私は何一つ知らないPSPGOがちょっと気になっているが、プレイヤーでそんな良い商品が出ているのだろうか?
世界シェアや他国シェアも知りたい所だが、ウォークマンの時からのブランドイメージだけでは首位奪還は難しいだろうから何か人気の秘密があるのだろう。


X-REX XR003

と、昨今の事情に暗すぎる私だが、実は先月新しいMP3プレイヤーを購入したのだった。何となく今更面白みの無いMP3プレイヤーを購入するという行為自体が恥ずかしいので誰にも言わなかった。下記商品である。
シーグランド > X-REX XR003-2GB-K ブラック (2GB)
売りは何と言っても多分世界最長の連続168時間再生である。今計算したら丁度1週間が168時間ではないか!!。ということはつけっぱなしにして7日後に気がついてもまだ音楽が鳴っているという化け物のような商品だ。
事実私は消し忘れた翌日翌々日、怪談のように「どこからか変な音がする」とびくびく音源を探し回ってこいつを発見し「まだ動いてたんかい!」とタフネスぶりに何度か驚いている。くどいようだがこいつは消し忘れ防止として1週間連続音声*1お知らせ機能を持つとんでもなく丁寧な機械なのである。
他にも1年使わずに出してきて電源つけたら半分以上電池が残っていたり、私の場合ミスで消し忘れしない限り充電作業をした覚えが無い。多分曲の入れ替えにUSB接続をした際の通電で充電して充分なのだろう。はっきり言えば使ってて気持ち悪いレベルの電池持ち製品である。タイマーオフ機能も付いているので就寝前にスリープとして設定しておく事も勿論可能だ。FMラジオや録音機能・マイクも付いている。使った事ないけど。
音質については決して良くは無いのでその辺は求めて欲しくないが聞ければよいユーザーには充分だ。初めて買ったAD-EMPZ128よりは音質は良いので、同小型タイプのipodシャッフルよりは良いはずだ。いや多分。入手は実質オークションのみ。相場は4000円程度か。シーグランドが既に倒産して商品の新品購入が出来ないのと保証関係が無い点でソニーやアップルとは別域の品であるのは間違いない。壊れたら終わり。使いきりの商品であるし、初期不良も文句は言えない。なのでこんな人にお勧め

●人と違う商品が欲しい方、
●敢えてリスクを取って生きたい方、
●話のネタになる品に目がない方、
●安価で(価格以外の)分かりやすいNo1がある製品が欲しい方

などなど自分で分かって買える人にお勧めである。まぁそんな人はこんな記事読む前に知ってるだろうけど(笑)。ちなみに不良に関してだが以前1GBタイプを計3つ購入しており知人に渡っているので全て把握はしていないが今の所1年以上問題なく使用できている。それほど不良はないと思える。今回も2GBを二つ買ったが問題なく使えている。但しオプションに若干の改悪がありネックストラップが取り外しできたのが出来なくなっている。このため2GBのプレイヤーではくそ長いストラップをつけっぱなしにしてイヤホンコードとからませていらいらする気分を楽しめる人でないと、首とポケットの両方での使用を状況に応じてスムーズに使い分けるスタイルは構築が難しい。ただやや重いので元々首かけは個人的には無いので一向に構わない。後付属のビニール生地の保護カバーもちゃちいのでベルト装着部分が随分前に切れた、元々この辺を期待してはダメである。


基本機能向上が一番の利益??

逆に言えばアップルなども動画が見れるプレイヤーを出すより10倍電池が持つ商品を出す方が売り上げは伸びると思う。現行製品でも既に「手軽に音楽を聴く機械」として充分で、これ以上の進化を私はイメージできない。強いて言えば骨伝道やブルートゥースなど再生側で小さな芽はあるが人間が進化しない以上大した差は出ない。必要なのは新しい使い方ではなく、

・価格
・耐久
・サイズ
・メンテナンス性(充電回数など)
・保証

辺りの向上であり、周辺に操作性や検索機能が残る程度だ。極端な話、録音技術の無い人類史からの展望で言えば、100円出して1つ買えば一生持つ携帯プレイヤーを開発することだって夢ではないのである。そしてそんなものを作ってしまった会社は高性能過ぎて採算が合わなくなってしまう。1人から100円で終わりではもはやうまみが無さ過ぎるだろう。マクドナルドだって毎回100円以上出すから成り立っている訳で、100円で一生食い放題ではドラえもんでも居ない限り不可能である。ただしばらくはそうはならないので上の基本機能をひたすら向上させるだけでメーカーの存在意義は充分だ。と、基本性能を重視しすぎる私などは思うのである。そしてそれが開発できない間は新商品を投入しない位のプライドを見せて欲しいものである。そう思うとシリコンオーディオプレイヤー無視してMDにかじりついていたSONYに皆優しいなぁ。この辺の話クワッドコアを何に使えばよいか良く分からない*2私にはPC業界にも当てはまる。VISTAより使いやすさを重視したウインドウズ7なども同じだろう。


次音楽プレイヤーはミュージックプレイヤーではない?

思うのは次世代音楽プレイヤーはデータ容量を保有しないものになるのではないだろうか。「保有する」とは「保有内以外に保有しない」という言葉と同義語であり、またユーザーが自分で保有ラインナップをメンテナンスする必要がある。これを解消するために例えば、世界中の音楽をネット上に集め、携帯プレイヤーはそこに接続するだけの端末としたり、曲に限らず私的な生活音(会話)を自動的に録音し続け、所有者が「3日前彼氏が○○と発言した部分」とか子供が居る人なら「赤ちゃんの鳴き方種類と状態の関連性」を検索したら全て出てくるというような使い方である。後は「今のタヒチの海辺の音」と指定すると世界中のどこの音も生中継されるような機能も有り得る。これはミュージックプレイヤーと言うよりも、人間の聴覚から時間と場所の制約を解き放つような製品だろうか。

●人類が作曲した過去の作品全てにアクセスでき
●自分の過去何十年分もの生活音が再生可能
●世界中のプライバシーを侵害しない音を中継可能

なら正直どう使うかは私のような進化に追いつけない人間には発想できない。とりあえず自分の大きなおなら音歴代ランキングでも聞いてみようか

それでも人類の生み出すプレイヤーとしての最終到達点だとは思わないが、そこまでの道程もまだまだすごい数の障害があるだろう。
ただくどいけど、動画が見れるとかじゃなく技術を売りにする企業には、利権やら存続ではなくそこに挑む精神を感じさせる商品を見せて欲しい。そういうの大体売れないけど(笑)。

*1:ボーカル有りの曲を入れておいた場合

*2:エンコやゲームやオフィス位は思い当たるけど一般人がそんなPC酷使するかなぁ